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日本と国際経済 ( 行政書士試験の「一般知識」)
行政書士・試験ランク B
日本の国際収支
《 日本の国際収支(2009年)》
経常収支 | 132,728 |
貿易・サービス収支 | 21,916 |
貿易 | 40,611 |
サービス | -19,415 |
所得収支 | 123,229 |
経常移転収支収支 | -11,643 |
資本収支 | -123,323 |
外貨準備増減 | -25,265 |
誤差脱漏 | 19,806 |
《日本の国際収支の特徴》
- 貿易は「大幅な黒字」だが、2008年以降は黒字幅が大きく減少している。
- サービス収支は、海外旅行などのため「赤字」
- 所得収支は、外国企業の株式保有の配当により「大幅な黒字」
- 資本収支は、工場の海外移転、外国企業株式保有などにより「大幅な赤字」
貿易の自由化と日本
GATT
第2次世界大戦の一因となったブロック経済化の反省から、貿易自由化の推進のため
GATT(関税及び貿易に関する一般協定)が1948年に発足した。
(日本は、1955年に加盟)
主な内容は、「関税の軽減」「非関税障壁の撤廃」「無差別体制の確保」である。
GATTウルグアイラウンド
- GATTウルグアイラウンド(1986~1994年)では、
はじめて農業分野、知的所有権・サービス貿易などが取り上げられた。
(日本やECなどが農業分野の自由化などに反発し、妥結が3年以上遅れた) - 1994年、最終合意が成立し(マラケシュ宣言)、WTOへの改組が示された。
WTO(世界貿易機関)
GATTウルグアイラウンドを受けて、1995年に発足。
本部はジュネーブ。
GATTが暫定的な国際協定にすぎなかったのに対し、WTOは国際機関として発足した。
その特徴は、
・モノの貿易ルールに加え、サービス貿易・知的所有権などの確立を目指す。
・農業分野でのさらなる自由化を目指す。
・紛争処理手続の強化。
2001年からはじまった「ドーハ・ラウンド」では、アンチダンピング協定、TRIPS協定など
様々な分野での交渉がなされたが、2007年に決裂し、暗礁に乗り上げた。