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イギリスの政治制度  行政書士試験の「一般知識」

行政書士・試験ランク C 

イギリスの政治制度は
「立憲君主制」「議会主権」「不文憲法」を特徴とする。

立憲君主制

国王は国の元首であり、
議会の招集・解散、法律の裁可、文武官の任命などの大きな権限を持つ。

ただし、「君臨すれども統治せず」が確立しており、
すべて大臣の助言により権限を行使している。

議会主権

議会は最高の国家機関であり、立法機関。
議会主権といわれるほど大きな権限を持つ。

内閣は下院を母体とする議院内閣制であり、法案提出権は議会と内閣にある。

下院
…定数646名。小選挙区制。任期5年。
 下院の多数党の党首が首相となる。首相には下院の解散権がある。
 1911年の議会法により、下院優位が確立されている。

上院
…世襲貴族、聖職者、法律貴族などの非民選議員からなる。(約700名)
 課員が絶対に優越するため、審議に参加するのは250名ほどと言われている。

不文憲法

イギリスには成文憲法はない。

マクナ・カルタ、権利章典などの歴史的文書、
1911年の議会法、2005年の憲法改革法などの議会制定法、
慣習法、判例法などが
イギリスの憲法を構成している。

イギリスの行政 

行政権は、形式的には枢密院(国王の顧問官の集合体)にあるが、実質的には内閣が持つ。

下院の多数党党首が首相となり(形式的に国王の任命)、
首相が、議員の中から大臣を指名する。

内閣は連帯して下院に対して責任を負い、
下院の信任を失えば内閣は総辞職するか、下院を解散する。

イギリスの司法

2009年10月に最高裁判所が創設された。
(従来の上院の法律帰属の司法権能、枢密院司法委員会の権能などを移管して設置された)





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